プログラムのデバッグ方法

ラダープログラムのデバッグ時によく使う手法について説明します。

昔は、スキャンタイムも遅かったので、この信号オンしたかどうかモニタ画面とにらめっこしてましたが、最近のPLCはスキャンタイムが早い!ので、確認できません。

目次

1.SETを使います。

2.INCPでデバイスに格納

3.BMOVでデバイス転送して、モニタ表示

4.終わりに


1. SET命令の場合

自己保持回路や、SETRST回路の場合は、使っていないデバイスをSETするこことで簡単に信号がオンしたかどうか判断できます。

2.INCPでデバイスに格納

毎回SETしたデバイスを強制リセットするのも面倒ですね。また、何回も動作する場合もあるので、INCPで回数を計測します。

INCはカウントアップでP(パルス化)することで、正確に計測できます。

3.BMOVでデバイス転送して、モニタ表示

複数のデバイス監視で、その状態をモニタしたい場合には、まとめて動作変化を記録してタッチパネルで見れるようにすると便利です。

時間も一緒に記録するとよくわかりやすいのでやってみましょう。

DATERDで時刻情報を読出しして、デバイスの変化があったときに記録します。

シミュレータで確認するために、M0をタッチパネルでセットして、1秒おきにM1以降を加算していきます。


動画URL https://www.youtube.com/watch?v=ulPfT3GlUok

4.終わりに

デバッグは、バグ修正の助けになります。タッチパネルで信号の状態を記録することでプログラマー以外の人にも状況を説明するとができるので非常に便利だと思います。

FA電気設計屋の備忘録

FA設計では、主としてPLC(シーケンサ)を使用してプログラムします。ラダーソフトは、簡便でちょっと理解できれば使えますが、昨今のIOT時代を迎えて、高速、高度化がすすみ、今までPC等の言語系プログラムしかできなかったことさえも可能となっています。そうなると今まで通りの考え方では、プログラム設計はバグとの闘いになります。その闘いの記録とFA設計で必要な備忘録をアップします。

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