保全の知恵「PLCの入出力トラブル」

PLCのIOチェックの経験と保全での突然のトラブル対応で何回かあった類似トラブルと対応について紹介します。

目次

1.PLC入力トラブル

2.PLC出力トラブル

3.まとめ



1.PLC入力トラブル

PLCのIOとはINPUT(入力)OUTPUT(出力)です。

入力の場合、スイッチやセンサーなどの信号の状態を取り込みします。

当然ですが、配線がちゃんとしていない場合は、動作しません。

・例 インバーター異常多発

運転中に突然、インバーター異常が発生。それも複数発生。

トラブル表示をみると複数発生していた。

入力ユニットをみると1点もLED表示が点灯していない。

①確認方法 テスタで電圧を確認

②原因 入力用に使っている直流電源(パワーサプライ)の故障。

③対応 同じまたはそれ以上の出力の直流電源と交換

   取りつかない場合は、仮設で電線延長する

装置のIOチェック時や試運転時は、サーキットプロテクタやNFBが切られていて電源が入らないこともありますので、同じような症状の場合は一度確認を・・

新人君にやらせると、まずはGXWorks2で接続して確認したりするのでそこも注意ですね。


2.PLC出力トラブル

例1.順序制御をしている装置で、1か所だけ動作しないことがある

①確認方法 ハード接続でカウンター等つけて動作したか記録をとる

例2.開閉両ソレノイドの電磁弁で切替できない

①確認方法 出力状態の確認

     この場合は、片方の接点が固着したため、出力が出たままとなり、

 両方オンするので動作できない

例1,2とも原因、対応は同じです

②原因 ユニット接点の不良、固着

③対応1.出力ユニットを交換

③対応2。ユニットがない場合は、空き出力に配線を入れ替えして、プログラムで使っている部分と入れかえする。


3.まとめ

ちょっと知っていると対応が早くなります。

人の経験も周知できれば自分の経験になりますね。

ぜひ、参考にしてください。

FA電気設計屋の備忘録

FA設計では、主としてPLC(シーケンサ)を使用してプログラムします。ラダーソフトは、簡便でちょっと理解できれば使えますが、昨今のIOT時代を迎えて、高速、高度化がすすみ、今までPC等の言語系プログラムしかできなかったことさえも可能となっています。そうなると今まで通りの考え方では、プログラム設計はバグとの闘いになります。その闘いの記録とFA設計で必要な備忘録をアップします。

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