恥ずかしいバグ、二重コイル

既設の製造ラインに追加で、インクジェットプリンターを追加した時です。

あらかじめ印字するタイミングのプログラムを単独作成し、デバッグ。

1台うまく行ったので、プログラムを複製して4台分作りました。

1,2回試しに印字して動作したので,完了としました。


翌日製造開始になると準備段階で装置が動かない!

「なぜ 動かない?」

プログラムを見ても問題・・・・あれ?タイマー作動しているのにタイムアップしない!

三菱のPLCツールでツールプログラムチェックで確認しました。

実行した結果、図のようにT10は二重コイルとなってます。

二重コイルになるとPLCの1スキャンの動作の中で、1個目ののプログラムでタイマーをオンさせても、ほかで記述した2個目がオフしてしましいます。きちんと動作しないのです。

また、このチェックはツールで簡単にできるのとオプション設定で、プログラム編集した時点でもチェック可能なので、やってしまうと恥ずかしいバグになります。

ご注意を・・

ただし、SET、RST関数も二重コイルと判断されますので、こちらは、用途が違うのでバグではありません。






FA電気設計屋の備忘録

FA設計では、主としてPLC(シーケンサ)を使用してプログラムします。ラダーソフトは、簡便でちょっと理解できれば使えますが、昨今のIOT時代を迎えて、高速、高度化がすすみ、今までPC等の言語系プログラムしかできなかったことさえも可能となっています。そうなると今まで通りの考え方では、プログラム設計はバグとの闘いになります。その闘いの記録とFA設計で必要な備忘録をアップします。

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